にょきにょき通信4|夏野菜の苗を買いに行ったよ!【桜北町第三保育園×ぽぷらの里高槻保育園】

今日のにょきにょき広場は、二つの園の合同にょきにょき。
桜北町第三保育園ぽぷらの里高槻保育園のぽぷら組(2歳児クラス)のみんなでお出かけです!

普段は自然の中に遊びに行くのですが…
今日のにょきにょき広場のミッションは野菜の苗さがし!

というのも…先日、桜北町第三保育園の畑でいちご狩りで春を楽しんだみんな。
いちごの苗がおしまいになって…次は、夏野菜栽培のお楽しみが待ってます。

「今日は、みんなで野菜の苗を買いに行くよ~」
朝みんなにそう伝えると、さっそく絵本を広げて…

「ナスがいい!」「トマトも買おう!」「ピーマンもいる!」
「スイカも食べたい」「りんごも買う?」「きのこ!」

次々に声が上がり、買い物リストができあがり(笑)
今日は自分たちで選んで買いに行くんだ~という期待が伝わってきます。

■園芸店に到着。広がる“初めて”の世界~!

地元に根差したとても雰囲気のいい園芸屋さんでした!

バスに揺られて着いたのは、宮本園芸さん。

お店の前に来ると立つと
「わぁー!おはながいっぱいや!」「これ、イチゴかな?」と大騒ぎ。

「これイチゴちゃうで」と伝えると「そっかぁ」と言いつつ「じゃあこれは?」と次々に質問が飛び交います。
まるでクイズ大会のようなやり取りが続き、子どもたちは興味津々で歩き回ります。

「この葉っぱかわいいね」「お花いいにおい!」と、五感いっぱいで感じながらわくわくが止まらない様子。

■カゴ争奪戦、はじまる。


先生がカゴを持とうとすると「ぼくが!」「わたしが!」と、争奪戦がスタート。
「みんなで持つ?」と声をかけつつも、手はどんどん伸びていきます。

みんなでカゴを持つ姿は、もうすっかり本気のお買い物(笑)。
「重たいから一緒にもって」「交代してあげる」と、子ども同士で声をかけ合う姿もありました。

■「あったー!」の大合唱

「ナス、あったー!」 一人の声にみんなが駆け寄り「これでええんかな?」「これ入れるな!」
と誇らしげにカゴへ。

「次はピーマン探そ!」「トマトどこ?」と、自分たちで次々と探しに行きます。

途中で「何探してたんやっけ」と首をかしげる子も。
「スイカやろ!」「いや、ナスやった」「トマトもや!」

と、みんなで思い出しながらの“作戦会議”もにぎやかでした。
探し当てた時の「みつけたー!」の声は、本当に嬉しそうな様子が伝わってきました。

■お兄ちゃんお姉ちゃんとお話してドキドキ

野菜を探している途中、他の保育園のお兄ちゃんおねえちゃんも来店。
それに気づいた子どもたち、ちょっと緊張。

普段は元気いっぱいの子どもたちも、他園の子たちを見つけると、途端におとなしく。

お兄ちゃんやお姉ちゃんに優しく「何探しに来たん?」と声をかけられても、
「…わからない」と小さくなる姿がかわいくて、先生たちは思わず笑ってしまいました。

さっきまで「ナス!ピーマン!」と大声で叫んでいたのに、やっぱり“ちょっと背伸び”する2歳児ならではの可愛さです。

■メダカを発見! 

「ちっちゃい魚!」「いっぱいいる!」

「おさかなや!」 ひとりの子が指さした先には、小さな水槽。
そこに泳ぐのは、小さな小さなメダカたち。

次々に声をあげながら、子どもたちがわらわらと水槽のまわりに集まってきます。
さっきまでナスやトマトを一生懸命探していたのに、すっかり野菜のことは頭から抜けてしまった様子。

「さわっていいんかな…?」 そーっと指を伸ばして、水面に触れようとする子も出てきました。
そのとき「魚、こわがってるよ!」と声をかけてくれる子も。
じっくりメダカを見守っていました。

■お会計もやってみたい! 小さな手で“ほんもの”の買い物体験

「お金、これ渡すんやろ!」 先生がお金を支払おうとすると、やってみたそうな子どもたち。
子どもたちにお金を払うお手伝いをお願いすると目がきらきら。

「お願いしまーす!」と大きな声で言いながら、お金を渡します。

最近はスマホ決済やカード払いが多いですが…
今日はニコニコ現金払い

普段のおままごとやお買い物ごっことは違う、ちょっと背伸びした本物の買い物です!
大人に取っては当たり前のやりとりですが子どもたちにとっては、ちょっぴりドキドキの瞬間ですね。

■自分たちの買った苗を大事に運ぼう~

みんなで選んで買った苗を興味しんしんで囲んでいる子どもたち。
さて、この苗をバスまで積み込んでいくのですが…


「みんなでもとっか!」「手伝ってー!」 買った苗を手分けして運ぶ子どもたち。
わいわいと忙しそう&大変そうに運びますが、わくわくしてる様子が伝わってきます。
小さな手でしっかりと運んでいる姿がありました。

■今日の“やってみたい”が育つ日

今日のにょきにょき広場の「野菜を買う」という体験は、単なる“お買い物ごっこ”ではありません。
これから続くたくさんの「育てる」「食べる」「感じる」への、最初の一歩!

自分たちで「これがいい!」と選び、どこにあるか探し回り、 実際に手に取って。
「お願いします」とお金を渡して、買った苗を、自分たちで大事に運んで。
ひとつひとつの体験が、子どもたちにとっての「やってみたい!」を育てていく、そんな一日になったと思います。

春にはイチゴ狩りを楽しみ、今度はその畑で、自分たちで選んだ夏野菜を育てる。
季節が移り変わるたびに、自然と子どもたちの暮らしがつながっていけばな~と思います。

宮本園芸さん、声を掛けてくれた他の保育園のお兄ちゃんやお姉ちゃんや、おじいちゃんやおばあちゃん…ありがとうございました!
この関わりが、子どもたちの育ちにつながっています。