にょきにょき通信2025年5月23日号!
今日のにょきにょき広場は桜北町第三保育園とぽぷらの里富田保育園の合同!
バスにのって今城塚古墳公園に遊びに行きました。
「もう花ないね」子どものつぶやきが季節を教えてくれる

バスから降りたとき、ある子がふと口にしたひとこと。
「もう花ないね」
そういえば先月、この場所は桜の花びらがいっぱい舞っていました。
花びらを手に取って飛ばしたり、集めてみたり、子どもたちと一緒に大はしゃぎした場所!
気がつけば桜の花はすっかり散って、風景は季節を進めていました。
きっとこの子は、先月の楽しい体験が心に残っていたからこそ 「もう花ないね」と気づいたのだと思います。
自然とともに遊んだ時間が、季節の移り変わりを感じる力を育んでいるな~って感じます。
にょきにょきポイント🌱
子どもの感性って、たまに私たち大人よりもずっと敏感でやわらかいですよね。
そんなふとした気づきに出会えると、すごく嬉しくなるんです!
■きのこ?たまご?それとも恐竜のヒミツ?

「これ何?」「恐竜?」
「これ卵ちゃう!?」と声を上げた子が見つけたのは、白くて丸いきのこ。
まるで卵のような形に「恐竜出てくるかも!」と膨らむ想像。
すると、近くにいた子どもたちが次々と集まりと興味津々にキノコを覗き込みます。
触りたいけどちょっと怖い…
でも「棒でツンツンしてみる」と挑戦する子も。

最後には「きのこや!」と気づいても、子どもたちの笑い声と、わかっているけど「恐竜の卵!」と言って楽しむ声が響いていました。
にょきにょきポイント🌱
先生は「きのこ」だと分かっているけど…あえてすぐに答えは言いません。
子どもたちの遊びがもっと広がって、面白くなる関わりを心がけています!
■どんなワンピースにしようかな?
絵本『わたしのワンピース』を題材にして、にょきにょき広場で自然探し遊びをしました!
保育者が用意したワンピースのボードに、葉っぱ、花、草をペタペタ。

「黄色いお花!」「紫のもあった!」「これも貼っていい?」
みんな自分で素材を選び、好きなものをたくさん集めます。
見つけた枝を貼り付けようとした子もいたけど、貼り付かず(笑)

貼り方にもとても個性があります。
葉っぱをひとつずつ自分の思うようにちぎって、丁寧集中して貼り付ける子…
いろんな色のお花ばっかり集めて貼る子…
いっぱい草をとってきては、バサ~!っと豪快に「もりもりワンピース(笑)」を作る子…

出来上がるとみんな満足げでした~!
自然物を見つけ、触れ、飾ることで「わたしだけのワンピース」が広がっていきました。
■シートを広げてほっと一息、お茶休憩

いっぱい走り回ってのどが渇いた子どもたち。
「お茶のもっか~」と一息休憩の様子。
いそいそと自分のリュックからシートを取り出し、思い思いの場所で広げていきます。
シートを広げるのは、実は「お茶の時間」のお約束?
風が吹くと「風でシート飛んじゃうよ」「畳むの大変やね」なんて言いながらも、ほっこりお茶休憩。
子どもたちは自分でシートを広げ、片付ける時はぐちゃぐちゃになっても「自分でやった」ことが誇らしげです。
■風とあそぶ日!飛んでくシート、追いかけるみんな…まさかのたこあげ!?
お茶休憩もひと段落した中、シートをたたもうとすると突風が!
シートが舞い上がってピューと飛んでいきます。
「飛んだ!」「待ってー!」と、子どもたちはシートを追いかけます。
一生懸命おいかけて、捕まえてを繰り返しているうちに、大盛り上がり。

そのうち、1人の子がシートをもって、高く掲げて走り出します。
それに気づいたまわりのみんながマネしだし、シートが即席の凧になって大騒ぎ。
思いがけない“春のたこあげ”遊びの時間でした。
■坂を登りたい!でも枝はぜったい離さない!
滑り台なんてなくても、土手があればそこが遊び場!
子どもたちは何度も斜面を登っては滑り降りて、まるでトレーニングしているみたいだけど…
子どもたちにとってはぜーんぶ「遊び」(笑)
笑い声をあげ、何度も繰り返して楽しむ姿に、体を動かすのが楽しんだろうなって感じます。

そんな中「お気に入りの枝」を見つけた子がいました。
その子は枝をしっかりと握りしめ、坂を登ろうとしています。
坂は登りにくいけど「絶対にこの大好きな枝は、離さへん!」という意気込みが伝わってきます。
にょきにょきポイント 🌱
枝を持ったまま坂を登るのは踏ん張りにくいし、ぶっちゃけ危ないです。
大人としてはつい「危ないよ!枝おいとき!」と言いたくなる場面です。
でも、そこで先回りして声をかけるのではなく、 子ども自身が「登りにくいな」「どうしようかな」と考える時間を大切にします。
危険を全て排除してしまうと、体の使い方や困難への気づきも育ちません。
大人は見守りながら、子どもの小さな「気づき」を応援しています。
■“やる”“やらない”も自分の気持ち。選んだ気持ちと揺れる心
先生が「ワンピースづくり、する?」と聞いても「ワンピースやらない」と決めて他の遊びをして遊んでいた子。
でも帰り際、他の子が楽しんだ「私のワンピース」をみて、うらやましくなったみたい。
「自分のワンピースがない!」という泣いてしまう姿がありました。

「自分で決めた、でもやりたかった…」という気持ちの揺れ。
2歳の心は、自分でもまだ整理できないことがあるけれど、その“揺れ”が成長には大切なのかなって思います。
こうやって自分の気持ちと向き合う時間も必要だよね。
次のにょきにょきにも持ってくるから、その時にやろうね~
■草花、きのこ、風の中であそんだにょきにょきでした
「もう花ないね」と気づいた子の言葉から始まった今日のにょきにょき。

季節のうつろいや、恐竜の卵から広がった、想像の世界。
葉っぱや花を集めてワンピースにした表現遊び!
風が吹けばシートが飛んで、それをみんなで追いかける。
その次はまさかの“たこあげ”に(笑)
斜面を登って滑り降り、また登って、疲れたらごろーんと寝転んで、空を見上げる子どもたち。
五感をいっぱい使いながら、子どもたちそれぞれのペースで遊び、考え、感じていたように思います!
今日のにょきにょきは、春の自然の中でしか味わえない楽しさと気づきが詰まっていました。