にょきにょき通信8|名前はわからんけど…もう友だち!【ぽぷらの里高槻保育園】×【ぽぷらの里富田保育園】

にょきにょき通信6月13日号!
今日は「ぽぷらの里高槻保育園」「ぽぷらの里富田保育園」のぽぷら組さんでおでかけ!
バスにのって今城塚古墳公園へ行きました!

前回の合同でのにょきにょきでのファーストコンタクトでは、
どちらの園の子も「え…だれ…?」という様子でしたが…
(→詳細は5月30日号で!)

今回は果たして~!?

だいじな枝は、かんたんには手ばなせない!

公園に到着すると、さっそく崖に吸い寄せられる子どもたち!

でも、ある子の両手にしっかり握られている、お気に入りの枝。
握ったまま、そのまま崖をのぼろうとしたけれど、やっぱりなかなか登れない。

何度か挑戦してみて、立ち止まって、しばらく考えて……
「よしっ」と枝をぱっと崖のうえに投げる姿が。
「両手が使えたら、のぼれるかも」と、自分で考えた作戦です。

無事に登りきったあと、枝もちゃんと回収していました(笑)
よく考えたね~!

その一連の姿に、大人は声をかけませんでした。
にょきにょきは、“やってみて、自分で気づく”場所。
それが、きっと子どもたちの力になるのだと思います!

木のうえでケンカ⁉︎

木登りに夢中になっていた、ちがう園のふたり。
同じタイミングで登ろうとして、「ぼくが先や!」「いたいっ!」とぶつかってしまいました。

ひとりはぷいっと遠くへ行き、もうひとりはその場で涙ぽろぽろ。
でも、保育者が「言いたいことがあるなら、伝えてきたらいいよ」と声をかけると……
しばらく考えて、自分の足で相手のところへ向かって「いたかった!」と言葉にして伝えていました。

その場で、二人のやりとりがあったのを遠くから見守っていたのですが…
そのやりとりが終わったあと、相手の子がやってきて「ごめんねって言った~」と教えてくれました。

ちがう園で過ごしているふたりだけど、同じ木のぼりで遊んでケンカして、自分の気持ちを伝えて。
そんな経験を少しずつ積み重ねながら「関わり」が育っていくのだなあと感じた場面でした。

大人がするのは、ほんのちょっとだけ背中を押すこと。
あとは、子どもたちが自分の力で、ちゃんと前に進んでいきます。

木のねっこで、うんとこしょ!

崖をのぼっているとき、ぴょこんと顔を出した木の根っこを発見。

「つなひきやー!」と、うんとこしょ、どっこいしょ。
その楽しそうな様子ひきつけられて、どんどん友だちも加わって、みんなで力をこめて引っ張って……

「つなひき」に続々参戦する子どもたち。 帽子の色が違っても、関係なし!

結局ひきぬけず、「むりだー!いいわ!」と潔くあきらめてました(笑)

違う園の子だけど…手をつなぎたい!

まだちょっと恥ずかしいみたい

違う園で過ごしている2人、今日はまだ出会って2回目だけど…
「手を繋ぎたい!」と、自分から手をのばして、誘う姿が!
ふだんは誘われることが多い子なのですが、仲良くなりたいって思ったみたい。

もうひとりの子は、まだちょっと緊張していて、手は繋いでくれず。
…でしたが、不思議と二人並んで歩いて、探検していました。

帽子の色はちがっても「なかよくなりたいな」っていう気持ちは、ゆっくり育っていくんですね~!

「水たまり」で元気がふっかつ!

蚊にさされてしまって、かゆくてなんだか元気が出ない。
遊びたい気持ちも、ちょっとどこかにいってしまったみたい。

でも、ふと足もとを見ると水たまりが。
ちょん、と足を入れて、ぴちゃぴちゃ。
そこからどんどん水たまり遊びがはじまります。

気がつくと、さっきまでしょんぼりしていた顔がどんどんニコニコに!
どうして水たまりって、子どもたちの心をひくのでしょうか~

自然のなかには、子どもたちの気持ちをふっとほぐしてくれる「なにか」が、いつもあります。

足元の小さな自然探し

崖遊びでいっぱい体を動かしたあとは、芝生で自然探し。

足元に咲いた小さな花には、ミツバチがいっぱい。
「はちって、さされる?」「見てるだけなら、だいじょうぶ」
そんな会話をしながら、そっと近づいて観察していました。

そして、ちょうちょを見つけては「こっちこっちー!」と声をかけあいながら追いかける姿も。
風のなかで、キャーキャー笑ってもりあがっていました。

あったかくなってきて、芝生には小さな赤ちゃんバッタがたくさん!
「つかんでいい?」「やさしくな、やさしく…」と、手をのばして。
やさしくバッタをつかまえるの、ほんとに上手になってきています。

リュックがどろんこなのは、いっぱい遊んだ証!

「しろくま」が「くろくま」に~(笑)

帰るころには、リュックがどろんこに(笑)
ズボンもおしりも真っ黒な子も。
でもそれは、たくさん動いてたくさん遊んだってことですよね。

名前がわからなくても、もう友だち

前回はまだちょっと緊張していたふたつの園の子どもたち。
でも今回は、その距離がぐっと縮まっているのを感じました。

まだきっと、お互いの名前が分かってない友だちの方が多いと思います。
それでも、いっしょに水たまりを見つけて笑ったり、
木の根っこを引っぱって「うんとこしょー!」と声をそろえたり。

子どもたちは気がつけばもう、いっしょに遊んでいて。
大人が考えるよりもずっと自然に素直に、関わりの輪を広げていく力を持っているんだなあ…って思いました。

大人の視点で考えると「なんで、こんなにすぐに仲よくなれるんだろう…」って考えちゃうんですけど、
やっぱり自然の中って、子どもたちにとってふしぎと心が開いて、一緒に共感できるものがあって、仲良くなれるキッカケがあるんだろうなあって思います。