にょきにょき通信7月3日号!
今日は「竹取物語ツアー」の日。
七夕に向けて、飾りつけに使う竹を実際に子どもたちと一緒に取りに行ってきました。
今回は「桜北町第三保育園」と「ぽぷらの里高槻保育園」と「ぽぷらの里富田保育園」の3園合同にょきにょきです。
(以降、「三園」・「ぽ高」・「ぽ富」と略します!)
今日は特別!竹取にょきにょきへ出発
今日の目的地は大阪水上隣保館(保育福祉専門学校)!
この学校の裏山に、たくさん竹がはえてるんだって。
※あつし先生が昔、通っていた学校です。
でも…ちょっと遠いから今日は電車でおでかけ。
いつもとはちがうにょきにょきに、子どもたちも朝からそわそわ。
リュックを背負って「今日は電車?」と聞いてくる姿に、ワクワクがあふれていました。
保育園のみんなと電車でおでかけ!
保育園の友だち同士で電車に乗るのは初めて。
駅の改札に向かう足取りも軽く、張り切る子どもたち。

にょきにょきの時は、いつも「社長(まつげ園長)」がバス運転してくれるから「社長は~?」って聞いてる子もいました(笑)
摂津富田駅で「三園」と「ぽ富」の子どもたちで待ち合わせ。
駅のホームで電車を待つあいだも「まだかな?」「あ、きた!」と通過する電車に目を輝かせる姿がありました。

ようやくやってきた電車。
「ちょっとドキドキする…」という子もいれば「乗りたい!」とウズウズしている子も。
保育者と手をつなぎながら、足元に気をつけて一人ずつ乗り込みます。

そして高槻駅で「ぽ高」のおともだちと合流!
「みどりのぼうしのおともだちいたね」「いっしょにあそんだ」と、少しずつ場の空気がほぐれていきます。

車内では、先頭車両の運転席にかぶりつきで見入ったり、流れる景色に「おうちあった!」「山や!」と嬉しそう。
座席にすわって静かに外をながめる子、友だちとこっそりおしゃべりを楽しむ子、ちょっと緊張しちゃう子…それぞれの過ごし方がありました。
山崎駅に到着!

10分ほどの短い電車旅でしたが、子どもたちにとっては冒険みたいな時間でした!
「まだのりたい!」と物足りなさそうな子も。

山崎駅のホームでは、なんとクワガタがお出迎え~!
「うごいてる!」「どこいくんかな?」と、興味津々。
バスに乗り換えて竹取物語バスツアー、スタート!

改札を出ると、外には園バスと一緒に、社長(まつげ園長)の姿が!
「株式会社BEIT竹取物語ツアー」開幕です。
「バスものる?」「もう一回のれる?」と、次の移動にも心おどらせる子どもたちでした。

竹探しスタート!緑の中で宝探し気分
今日は電車の時間が早くておやつを食べる前に来ちゃったから、おなかがすいたみんな。
というわけで…竹探しの前に、木陰に集まってみんなでおせんべいタイム。
ほっとひと息の表情も。
元気を取り戻したら、さあ、いよいよ竹探しに出発~
でもその前にちょっとだけ作戦会議。
- 「竹ってどんな葉っぱやったっけ」
- 「あの先っぽが細いやつ」
- 「こんなかたちやで」
- 「この葉っぱ見つけたら教えて」
- 「緑を目印にしよう」
子どもたちみんなで葉っぱの形の特徴をみんなでおしえあいます。
竹を見つけるための作戦会議をしてから、子どもたちは宝探しみたいに探索をスタート。

「あっちやと思う!」「ここちゃう?」と、どんどん進んでいく子どもたち。
でも、なかなかそれらしい竹が見つからない…。

これかな!?ちょっと違うけど… これもステキな葉っぱだね~!
そんなとき、山の木を整えている大人の人を発見!
木の枝を運んでいたその人に、子どもたちはさっそく聞いてみます。

竹取の旅、第一村人発見!
「(この)葉っぱ、どこにありますかー?」
ちょっとドキドキしながらの質問に「知ってるよー!」とニコニコ返事。
「こっちだよー」と、作業の手を止めて案内してくれました。
(※実は、保育者が前もってお願いしていた、“竹探しのスペシャルサポーター”です。)
さてさて、いよいよ竹との出会いが…!?
竹は…上を向いても見えないくらい高かった~!
さっそく案内されたけど…
「えっ?どこに竹あるん?」と、子どもたちはすぐに竹が見つけられないみたい。
ポカーンとしている子もいれば、きょろきょろ見回す子どもたちも。
そこであたりを探しても草や木ばかりで、それらしいものは見当たらない。
しばらく子どもたちの様子をみていたのですが、一向に誰も気がつかず(笑)
先生が「あれちゃう!?」って竹の上を指さしてちょっとだけフォロー!
子どもたち目線のずーっと先。
空に届きそうなほどの高さの竹を発見~!

「うわ、めっちゃたかい!」「どこ??どれ??」
でも、生えてる場所は傾斜のある斜面で、近づくのはちょっと危ない。
というわけで…「じゃあ先生が見に行ってくるな~!」と先生が切る事に。
竹を切ってる途中に「先生、もう切るの疲れた~」とあつし先生が弱音を吐くと「つよいからいける!」「がんばれー!」と、子どもたちは応援隊になっていました。

そして「バキバキバキ!」って音がしてと竹が切り倒されると…
「うわあ!」「すごい!」「ながい!」と、子どもも大人も大歓声!
実際に探していた葉っぱとおんなじ形か見てみる子どもたち。

「このはっぱや!」「あってる」「これやっと見つけたな」「ほんまにあったな」
ずっと探していた“七夕の竹”に、ついに出会えた!
そんな嬉しさがあふれていました。
竹の葉を見て「きれい!」「これ探してたやつ」と、じっくり観察する子どもたち。
葉っぱにそっと手を伸ばす姿が印象的でした。
みんなで竹を運んだり、つみこんだり
切り終えた竹を前に、バスにのるのか、もってかえれるのかを心配する子どもたち。
「これどうやって持って帰る?」「大きすぎる!」と、みんなで作戦会議。

「願い事つけるんやで」「飾るねんで」と、七夕をイメージしながら、持ち帰り方を一緒に考えていきました。
先生がノコギリで切っていくと「うんとこしょー!」のかけ声とともに、竹を持って運ぶ子どもたち。

「両手で持ってくれる?」「気をつけてな」と、声をかけ合いながら、一人ひとりが関わっていました。

自分の身長よりもずっと長い枝を持って、とっても嬉しそう~!

どこか誇らしげな子どもたちでした。
大きな竹を見て、つい遊んでみたくなる子どもたち!
切り倒した竹が地面に横たわると、目の前にはわっさわっさと葉っぱが茂る“竹のジャングル”が出現!
すると、子どもたちの目がキラリ。
どうしても突っ込んでいきたい衝動が抑えられない~!

嬉々として竹の中につっこむ子どもたち
次々に、竹の葉の中へ突っ込んでいく子どもたち。
通り抜けるたびに笑い声が聞こえてきて、ただ竹を“切る”だけじゃない、そんな楽しさが自然に生まれていました。
そんな竹を観察していた一人が、竹に白い粉がついている事に気づきました。

「この白いなんだろ?」「手についた!」
何度も繰り返し確かめるように、じっくり触っていました。
🌱にょきにょきポイント
竹の表面には白いふわふわの粉みたいなものがついていて、これは天然のコーティングみたいなもの。
これは竹から自然に出てくる成分で、表面を保護するバリアの役割があります!
子どもたちが「なんか白いのついてる!」「さわったら手についた!」と気づく…この発見が大切~!
こういう気づきは本当に竹を見に行かないと、わからないことですよね。
子どもたちは次々と“発見”しては「見て!見て!」と先生や友だちに共有していました。
気づき、感じ、誰かと分かち合うそんなやりとりがつまっていました。
竹取物語ミッション、コンプリート!
たくさんの自然と出会い、竹も運び終え、最後に竹をいただいた学校の先生にお礼です。
先生が「ありがとうございました!」っていうと、子どもたちからも少しずつ「ありがとう」を伝えてくれる場面も。
そのあとは再び電車とバスで園へ戻ります。
「リュックしょえる?」「水筒どこいった?」と、帰りの準備も一人ひとり自分でしていました。

大切なものはちゃんとリュックに!
今年もすごく良い体験になりました!
大阪水上隣保館(大阪保育福祉専門学校)の先生方、本当にありがとうございます!